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 ブルーインパルス
  • 宮城県松島基地第4航空団所属「第11飛行隊」の通称が「ブルーインパルス」。
  • 第11飛行隊は、「展示飛行」と「基礎戦技研究」を専門の任務とする飛行隊である。
  • 「展示飛行」は文字通り「曲技飛行」を行い航空自衛隊のPR活動(広報)を行う。
  • 「基礎戦技研究」は、展示飛行のために新しい課目を研究する。
  • 週末になると全国の基地に出向き、展示飛行を行う。年間およそ25回。
  • そのためホームベースとなる松島基地では常に飛行展示訓練と、後輩パイロットの育成が行われている。
  • 航空自衛隊の中でも最も忙しく活動している飛行隊である。
  • 第11飛行隊は、飛行隊長のもと、「飛行班(パイロットが所属)」、「総括班(飛行管理・補給・救命装備等)」、「整備班(整備統制・列線整備等)」で編成されている。
  • 展示パイロットが11名、飛行管理等のサポートスタッフが8名、機体整備を行う整備員が27名が所属している。
  • 機体は、F-86F→T-2→T-4と変遷している。
  • T-4は純国産ジェット練習機である。白と青の専用塗装で、機体各所にはアクロバット飛行用に改修されている。
  • ブルーインパルスの展示飛行は白いスモークを出しながら行われる。同隊内部の第3燃料タンク(尾翼前機体上部付近に注入口がある)をスモークオイル用に転用している。
  • 右エンジンの排気孔にはスモーク噴射用のノズルが取り付けられている。
  • スモークのON/OFFの操作は操縦桿のトリガースイッチを押すことで行っている。
  • スモークが出される仕組みは、ノズルから出されるオイルを高温のエンジン排気中に噴射することにより気化され白煙となる。青空に白のスモークによって描かれる模様はブルーインパルスの人気課目である。
  • アクロバット飛行が「低空」「高速」で行われることから、鳥などが衝突しても支障がないように風防を強化(約830km/hで飛行中に鳥が衝突しても貫通・破壊が生じないように強化)している。
  • 飛行情報が映し出されるHUDディスプレイもガラスから樹脂製に変更されている。
  • 左右の動きを制御する「ラダー」は高速時に大きなラダー操作を防止するためリミッターが装備されている。
  • コックピット内は、スモークスイッチ作動灯、スモークオイル計、低高度警告灯などが追加されている。
  • ブルーインパルスの展示飛行は6機で行われる。
  • 展示課目は天候状況に応じて編成された4つの区分が用意され、通常は、第1区分の27課目が実施される。天候による雲の高さで区分を使い分けている。1区分・2区分は、主にループ、縦系のアクロバットを行う課目で、3区分・4区分は、雲底が低い場合で、主に水平系の課目、ロール、水平系旋回等を行う。
  • 各機がそれぞれウェザーチェック等実施し、主に5番機(ソロ機)が常にウェザーチェックをしているので、この情報により1区分で実施していた場合でも雲の動きによって3区分や4区分に変えることもある。
  • 構成としては、6機まとまって実施する課目、1番機から4番機の4機で行う課目、5番機と6番機のソロ機によるソロ課目と、大きく3つの構成を集合させて展示課目構成をしている。
  • 飛行展示を行う目的は、地上での隊員同士のコミニュケーション、飛行機の起動などは通常、部隊内で行われているため、基礎的な部分を一般の方にも見せることによって広報につながっている。
  • 一般の方にブルーインパルスを見てもらい、いい印象(かっこよさや憧れ等)を持ってもらえることをめざしている。また、部隊内の士気を高める効果も大きい。
  • ブルーインパルスは、航空自衛隊という国の組織として行っているので、外国の武官が見ることもあり、国産の練習機の優秀性、パイロットや整備等の練度、国の軍事的技術力の優位性を理解してもらえる役割がある。
  • ブルーインパルス飛行展示スケジュール→クリック
  • ブルーインパルスパイロット→
  • ブルーインパルスサポートスタッフ・メンテナンススタッフ→クリック
  • ブルーインパルスのパイロットは、全国の戦闘機部隊から選抜される。高い操縦技術はもちろん、配属を希望していることが条件となる。
  • 第11飛行隊ではブルーインパルスのパイロットとして3年間在籍する。
  • 1年目はTR(訓練待機)として後席に搭乗するなどして演技修得がメイン。各基地祭の展示飛行時は、ナレーションを担当している。
  • 2年目はOR(任務待機)として展示飛行を行う。
  • 3年目は展示飛行を行いながら、自分のポジションの教官として、TRパイロットに演技指導をする。
  • 飛行訓練は、金華山沖の訓練空域と週3回の松島基地上空で行われる。
  • ブルーインパルスの展示飛行は、サーカスのような曲技とは異なり、それぞれの機体が決められた軌道を正確に描くことで成り立っている。
  • 6機の統制をとるのは1番機の編隊長である。
  • 2機のソロ課目では5番機がリードソロとして統制をとることになっている。
  • ブルーインパルスは、対戦闘機戦闘で行われる基本戦技に裏付けされた高い操縦技術の結集である。
  • 規準となる1番機は計器飛行に近い状態で、常に計器を主に見てフライトする。その他の機は参照点は常に1番機とし、1番機に対してどう付くかを意識してフライトする。また、1番機に感覚で付ながら自分の機がどうなっているか高度・速度等確認しながらフライトしている。
  • 背面飛行の場合、飛行機の性能として旋回した瞬間に高度が下がる傾向があるが、ブルーインパルスのパイロットは、通常飛行から背面飛行に入るまで、高度や進路が変化しない。
  • 4シップ・インバードという課目は、4機が背面飛行するもので、他国のアクロバットチームもまだできていないほどかなり高度な技術である。(執筆時)なぜなら背面飛行時は、修正等はすべて逆の操作となるため、かなりの訓練が必要となるからである。
  • ラインアブレスト・ロールという課目は、3機で行うが、1番機に対して2番機、3番機が真横に付ながら大きなロールをするのだが、真横を見ながら3機の水平を維持しながらのロールはかなりの練度を要する。
  • パイロットは訓練の様子を地上から見ることができない。そのため、飛行場訓練では、展示飛行の基準となるところで検証用のビデオ撮影を行う。訓練終了後はビデオを見ながら反省会を行い、各機の修正箇所を確認する。
  • 5番機(リードソロ)については、5番機、6番機をまとめる役目があり、2機での課目を実施する。また、5番機には第2編隊長という役割もあり、1番機(第1編隊長)のサポートも行い、天候偵察も担当している。
  • 天候について、展示飛行中何度も編隊長に報告する。その際、天候や天候の変化を見越して、今の課目は実施できているが、次の課目は実施できない天候であるなどの判断と報告も必要となる。
  • ソロの醍醐味は、単機で航空機の性能を最大限活用して演技を行うところである。一番難しいのが、バーティカル・キューバン8である。これは縦に8の字を描くものだが、一番上まで行った時点で航空機は失速状態となっている。その状態で飛行機をコントロールしなければならず、これは非常に難しいとされている。
  • ソロ展示の場合、縦の引き起こしでおよそ6.5Gとなる。インバーテッド・コンティニュアス・ロールで、背面が終わり機体を引き起こすところも6.5Gである。
  • また、バーティカル・クライム・ロールの引き起こしも6.5Gである。
  • 6番機とのデュアル課目のタック・クロスTの交差するところは6Gで、そこから機体を引き起こすところは6.5Gである。
  • オボジット・コンティニュアス・ロールは3回まわるが、訓練当初は目がまわるとされているほどである。
  • ブルーインパルスの機体整備を担当する隊員も、全国の戦闘機部隊から選抜されて配属となるり、パイロットと同様、任期は3年である。
  • 第11飛行隊では、アクロ仕様機のT-4を9機と天候調査や連絡用のT-4を1機を保有している。
  • 整備小隊は、小隊長及び26名の隊員で構成されている。
  • 整備小隊長、整備幹部2名、24名の空曹、空士で構成されている。空曹・空士については、列線班長の下に管理分隊、列線整備分隊の2つに分かれる。
  • 管理分隊は、主に整備統制・安全・訓練・器材補給を任務としている。
  • 列線整備分隊は、実際に航空機の整備を任務としている。
  • 通常の飛行展示の場合は、1機に対して3名付く。6機で18名と分隊長1名の19名で展開している。
  • 機付長のナンバー1、各翼を点検するナンバー2、機体の動力(APU)を管理するナンバー3と任務を分担している。
  • アクロ機は9機しかないので、1機ないし2機はIRAN(アイラン・Inspection and Repair As Necessary)で、川崎重工で定期整備されている。(車検のようなもの)
  • そのため部隊では7機ないし8機を常にベストな状態にするため、飛行隊や整備補給群にも協力を要請し、展示飛行の合間に、それぞれの整備を行い、常に6機とスペアの7機を用意している。
  • 高機動、背面飛行等で機体に大きな負担を課すため、通常の機体よりも定期整備の頻度も多くなる。
  • そのため航空祭等で6機をベストな状態に持って行くためには、訓練に使用する機体を少数に制限して整備作業に回すなど運用上の苦労が多い。
  • 第11飛行隊には、毎日のように見学者が訪れるため、いつもきれいに磨き上げられている。
  • ブルーインパルスには総括班長(3佐等)がいて、7番機のワッペンを付ている。
  • 総括班長はパイロットであるが、展示飛行は行わず、プルーインパルスの活動を円滑に運用するため、飛行管理や装具を担当するサポーターとしての役割がある。
  • これまでは、5番機が総括班長を兼ねていたが、業務多忙となるため、平成18年度より専属の総括班長が配属された。パイロットとして配属されているので、総務・飛行管理・救命装備等の業務以外に、天候偵察、試験飛行、用務飛行、資格更新のためのチェックなど担当している。
  • 訓練は、天候に大きく左右される。戦闘機と違い、高高度での訓練ではなく、ほとんどが10,000フィート(約3,000m)以下での訓練となるため、たとえ天気が良くても視程が悪い等、天気が良くてもできないこともある。
  • 雨による基地上空での訓練が中止となった場合、金華山付近で訓練ができるかどうか判断するため、METRO(メトロ)と呼ばれる天候調査機が飛ぶことがある。
  • 九州などに出向く長距離遠征時は、追加増槽を両翼に付ける。ブルーインパルスと同様の青と白のカラーリングがされている。
  • まだ実際に見たことがない方は是非最寄りの航空祭へお出かけください!実際の演技等は画像では伝えきれない迫力があります。
  • 特に子供には大空への夢を抱いてもらえると思います。
  • ミリパワは「日本の空を守る!(防空)」という気概を持った若者が増えることを願っています。
  • T-4 ブルーインパルス仕様について
    • 乗員:2名
    • エンジン:F3-IHI-ターボ・ファン・エンジン2基
    • 推力:約1,670kg×2
    • 重量:空虚重量 約3,900kg
    • 機内燃料搭載重量 約5,900kg(パイロット2名、スモークオイル等含む)
    • ドロップ・タンク付搭載重量 約6,800kg(パイロット2名、ドロップタンク等含む)
    • 最大水平速度:約560ノット/マッハ約0.9(約1,000km/h)
    • 失速速度:約95ノット(約175km/h)
    • 実用上昇限度:約47,000ft/min(約3,000/min)
    • 航続距離:約650nm(約1,200km)
    • 設計荷重倍数:+7.33G〜-3.0G(残燃料1,000kg以下)
    • 風防:アクリルとポリカーボネートの4層構造で強化
    • HUDガラスを樹脂製に変更
    • 右エンジンのテールパイプ後方にスモーク発生装置用ノズルを搭載
    • ラダーは高速度域での作動角制限が5度から10度に拡大
    • 操縦桿のトリガースイッチはスモーク発煙のON/OFFとなっている
    • スモーク作動灯/ラダーリミッター切切替灯がある
    • スモークオイル計(残量計)
    • 低高度警告灯

 ブルーインパルス 
 T-2 フィルムスキャン
 T-4

 平成21年(2009)
  • 左:第11飛行隊の隊旗。
    左2〜3:売店。人気パイロットのサインをしてもらえる。イベントの時にしか販売されない部隊ワッペンなども超人気。それだけを狙うマニアもいるほど。(※現在も販売しているかどうかは未確認)
  • photo by 双狼

 平成18年(2006)
  • バイクにT-4の機体をつけた地上展示用のブルーインパルス。

 平成16年(2004)
  • 日々の厳しい訓練から生まれる妙技。
  • 右:「ハートに矢(バーティカルキューピッド)」のおきまりの展示だが真下からみるとこんな形となる。
  • メイン会場ではここまで近くに来ない。
  • トリガーを引くとスモークが出る仕組み。
  • コクピットにはスモーク用の特別な計器がある。
  • 編隊飛行から次のプログラムへ転換している様子がわかる。
  • 左:スタークロスの一部
  • 右:タッククロス
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 兵装
 JM61A1&機関砲発射装置 (GAS:Gun Accessory feed and strage System)
 ◆諸元
  • 口径20mm。
  • F-15の20mm機関砲。
  • リンクレス給弾システムを採用し、高速発射が可能。空薬莢は自動的にドラム内へ回収される。
  • 総重量:550kg
  • 発射速度:4,000〜6,000発/分
  • 搭載数:940発
  • 駆動方式:油圧式
 ◆砲弾種類
  • TP:訓練射撃に使用。
  • TP-T:弾丸底部に曳航剤を入れ、TP、HEIに組み込む。
  • HEI:航空機および軽装目標に使用。
  • DUMMY:爆薬がないもので、訓練や機関砲装置の点検等に使用する。

 兵装
 AAM-3 90式空対空誘導弾
  • 目標機との接近戦闘下で有効に運用できるもので、目標機を戦闘不能状態や撃墜させることを目的にした短射程の空対空赤外線誘導弾である。
  • 発射後は目標に向けて自立誘導される。
  • 目標に近づき近接信管により弾頭を起爆させる仕組み。
 ◆諸元
  • 全長:3.019m
  • 直径:0.127m
  • 翼幅:0.587m
  • 重量:90kg
  • 弾頭:39kg
  • 誘導方式:赤外線
 AIM-7M 中距離大型全天候空対空ミサイル(スパロー)
  • 30年以上も各国で使用されている。
  • スパローとは、AIM-7C以降をいう。
  • 三菱電機がライセンス生産している。
 ◆諸元
  • 全長:3.66m
  • 直径:0.203m
  • 翼幅:1.02m
  • 弾頭:39kg
  • 速度:マッハ2.0
  • 重量:230kg
  • 誘導方式:セミアクティブ・レーダーホーミング方式
 
 AIM-9L サイドワインダー
  • 世界で最もポピュラーな短距離空対空ミサイル。
  • 1949年に開発を開始し、1956年から配備が始まった。
  • 現在、多くの派生型が開発され、約50カ国で採用されている。
  • 三菱電機がライセンス生産している。
 ◆諸元
  • 全長:2.87m
  • 直径:0.127m
  • 翼幅:0.64m
  • 弾頭:9.5kg
  • 速度:マッハ2.0
  • 重量:78kg
  • 誘導方式:赤外線追尾方式
 
 
       
 MK-82普通爆弾
  • MK-82の弾体は、弾道性能を向上させるため、比較的薄肉で細長い形状となっている。
  • 投下されるとアーミングワイヤが引き抜かれ、爆弾の信管安全解除風車が空気流中で回転し信管の安全を解除する仕組みである。
 ◆諸元
  • 全長:約1,680mm
  • 直径:約373mm
  • 爆薬:192ポンド(約87kg)

 その他
  • パイロットヘルメットやサバイバルキット生きるためのマニュアルもある(がんばれ!元気を出せ!救助は必ずやってくる!と記載)
     
  • パラシュート(F-15用)と救命胴衣。
     
  • 耐寒服と耐水服改-3。
 
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