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| 90式戦車について |
- 機動打撃力の骨幹として、戦車・装甲車その他の地上目標の撃破に使用する。
- 1990年に制式化された陸上自衛隊第3世代のMBT(Main Battle Tank)である。
- 車体と火砲を含めて1両約7億2500万円(平成17年度調達実績による)の日本で最新式の戦車(とはいうものの制式採用から17年が経過している)。
- 複合装甲や120mm滑腔砲が装備され、FCS(射撃統制装置)や自動装填装置が採用されている。
砲弾の種類、外気温、風向等10種類以上のデータをコンピュータ解析して射撃される。
現代戦では、仮想敵も同程度の装備を有していると考えると初弾命中、撃破が絶対条件。
- 射撃時の目標の自動追尾、弾道計算の射撃統制システムや照準制御システムなどにより、主砲が目標を自動追尾して正確な射撃が可能である。
- 自動装填装置が採用され、装填手がいなため車長・砲手・装填手の3名となっている。これは、賛否が分かれている。実際、米軍の戦車ははあえて自動化せず、装填手を乗車させることにより、メンテナンスや戦時の周辺警戒など乗員4名を維持することで、戦時におけるさまざまな負担を軽くすることを考えた。しかし、一番大きな理由は、戦時における装填不良をさけたいということのようだ。装填を自動化していたら戦時の油圧系・電気系・機械系などさまざまなトラブルや予期せぬことが起こるたびに戦う状況ではなくなるかもしれない。実戦経験を積んだ米軍の言い分であるため、説得力はある。90式も初期には、装填不良が多かったが、自動化のメリットも多い。しかし、何らかのトラブルで、いざというときに射撃できず、敵を撃破するチャンスを逸して、逆に撃たれたら・・・。
- 機動性に関しては、短距離(0〜100位)のダッシュでは、74式の方に分がある。しかも90式戦車はスピードの伸びはいいが、最初の出足がワンテンポ遅れる。戦闘操縦のように瞬発力が必要なときは停車時にブレーキを踏みながらアクセルも踏み込み、回転数を上げておいて発進しなければいいスタートがきれない。
- 制動についてはブレーキ性能がとてつもなく高い。50tもある鉄の塊を止めようとするため、それ相応の性能を持っている。操縦手が不用意にブレーキを踏み込むと砲塔上の車長や砲手がかなり痛い思いをする。90式戦車の配備当初は胸部打撲をした車長が結構いたため、90式戦車の急制動は「殺人ブレーキ」等と呼ばれる。
- 基地祭等で、戦車試乗のときは、お客さんが不用意に投げ出されないように操縦手は細心の注意を払ってブレーキを踏んでいる。
- レーザ検知装置に連動して発射可能な発射発煙装置、特殊武器防護装置、暖房装置などを有する。
- 潜水渡渉装置を取り付けることによって潜水渡渉が可能。
- 車体の一部を改造して排土装置、油圧装置などからなるドーザ装置を装着することができる。
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| 戦車砲弾の種類 |
| AP |
徹甲弾 |
| APDS |
分離弾筒付徹甲弾 |
| APDS-FS |
翼付分離弾筒付徹甲弾(APDSに安定翼をつけたもの) |
| HEAT |
対戦車成形炸薬弾(モンロー効果) |
| HESH |
粘着榴弾(砲塔内部を破壊) |
| HE |
榴弾(戦車以外のターゲットに使用) |
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| 90式戦車用砲弾 |
| APFSDS |
JM33 装弾筒付翼安定徹甲弾
重量:約19kg
用途:対装甲目標用
性能:装甲を貫徹した後、衝撃により弾心が溶解する。その際、貫徹時に内部が飛散するため、破片効果を得る。 |
| HEAT-MP |
JM12A1 多目的対戦車用榴弾
重量:23kg
用途:多目的
性能:目標に対しての破片効果。装甲に命中すると砲塔に穴が空き溶けた金属のジョットガスが砲塔内部に吹き出し(モンロー効果)、乗員の殺傷、砲弾を誘爆させる。
※HEAT弾の威力は砲弾の速度と関係ないので、比較的簡単な砲で良い利点がある。そのため「110mm個人携帯対戦車弾」「01式軽対戦車誘導弾」「84mm無反動砲 カールグスタフ」などで対戦車火器として使用される。
※金属の装甲・砲塔では効果が大きいが、現代戦車が採用する複合装甲では効力が下がる。 |
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| 重量 |
50.2t |
全長 |
9.76m |
| 全高 |
2.34m |
全幅 |
3.34m |
| 乗員 |
3名 車長、砲手、操縦手 |
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| エンジン |
三菱:10ZG32WT 2ストロークV型10気筒液冷スーパーチャージド・ディーゼル
1,500hp / 2,400rpm |
| 懸架装置 |
油圧とトーションバーサスペンションのハイブリッドにより、姿勢制御可能 |
| 装甲 |
複合装甲 |
| 最高速度 |
約70km/h |
行動距離 |
約340km |
| 登坂力 |
60% |
超壕幅 |
2.7m |
| 懸架方式 |
油圧式 |
渡渉水深 |
1m(渡渉具2m) |
| 製作 |
三菱重工(砲塔・車体)
日本製鋼所(120mm主砲)(ドイツラインメタル社製、ライセンス生産) |
| 武装 |
44口径120mm滑空砲Rh120×1 |
| 射撃:砲手席及び車長席周辺の熱線映像装置等の照準装置・砲駆動装置、射撃統制計算機、弾道諸元センサなどの射撃統制システムによって昼夜間とも迅速かつ精密に行うことができる。また、走行間射撃も可能となっている。 |
| 戦車砲:120mm滑腔砲は、戦車の動揺にかかわらず、方向及び高低ともに安定が保たれるようになっている。また、弾薬は自動装填装置によって装填するため装填手がいない。 |
| 射界:360度 |
| 12.7mm重機関銃M2×1 |
弾薬搭載数:約600発 |
| 74式7.62mm機関銃×1 |
弾薬搭載数:約4,500発 |
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