オランダ・ベルギー・ルクセンブルク

 1994.4.19から5.1.迄13日間の花のオランダ・ベルギールクセンベルク

旅行に出た。

 オランダでチューリップを見るという事はその年の気候や時期が上手くかみ合わないと中々難しいらしい。幸いにして私たちは満開のチューリップに出合う事が出来た。

 今年はキューケンホフ公園が記念の年にあたり、例年は春だけが秋まであるという。

 これから旅日記を書いていこうと思う。

 

☆1日目

 成田を11時20分発のANNでロンドン経由でアムステルダムに20時に到着。

 飛行機がアムステルダム上空に近づくと、運河と赤、黄色、白の絨毯を敷き詰めたようなチューリップ畑が眼下に見えてくる。

すぐに通関を済ませ、ホテルへ。日本との時差は七時間、飛行時間13時間30分の空の旅でした。

 現地のガイドさんはロングコートを着込んで出迎えてくれた。

☆2日目

オランダの桜、ユック色は黄色

 観光の始まりは、「アンネ・フランクの家」から。1942年から1944年8月まで2家族8人で隠れ住んだ所。運河沿いにある一見事務所風の建物だが、隠し扉で仕切られている。「アンネの日記」は少女アンネがその時の生活を書いたもの。

 

 

 次はダム広場、此処には王宮や新教会の建物がある。

でも広場を見ているだけで、建物の中には入る事は出来ない。蝋人形の館があり、一度見たいのだが、去年も見る事が出来なかった。

 国立博物館へレンブラントの『夜景』を見に行く。

『夜景』はさすがに大きくその時代をよく表した絵である。当時のアムステルダムの商人の姿を描いたものだ。

とにかく時間制限があるので、走るようにしか見れないのは残念である。記憶に残ったのは『夜景』と『妻サスキア』ぐらい。これがフリー旅行だったら1日を博物館に当てる事ができるのに。

 昼食後マレネ跳ね橋のある運河を走り、風車とレンブラントの像を見に行く。

そこでレンブラントさんが経営するチーズと木靴を作っているところを見学。

木靴は同寸に作れるように、機械にセットするだけ。

木靴は実際の足より指1本分大きい位がいいそうだ。

 『5つの蝿』というレストランで夕食、此処は海部元総理も食事した所、という事でアルバムが残っていた。

 「船の中は暑いですよ」とガイドがいったのを間に受けて薄着で出てきたのが失敗。ナイトクルーズで昼とは又違う視線で街並みを見て今日の観光は終わり。

 

☆3日目

 今日はライデンの風車博物館前で下車し、ライン川沿いの跳ね橋を見、ハーグへ向かう。国立博物館は修復中のため、シーボルトの日本庭園があるのにみることが出来ず残念でした。

 ハーグに着くと、外からビネホフ(国際会議議事堂、マウリッツハイヌ美術館前、平和宮(国際司法裁判所前)で写真ストップ。それからパノラマメスダグという360度の風景画が見れるところへ。これはだまし絵の手法と実際に砂や船などを置き、目の錯覚を利用した不思議な空間である。勿論日本語のガイドで説明を聞くことが出来る。

 

平和宮(国際司法裁判所前)

 25分の1に縮小されたミニチュアランド、マドローダムへ行く。

アムステルダム中央駅、空港、平和宮などを見て子供に返る。周りを取り巻く花木も勿論ミニチュア。それを取り巻く公園の花の多彩な事、とても綺麗な花畑でした。

 

キューケンホフ公園

 

 オランダ観光最大の目玉、キューケンホフ公園である。

 キューケンはキッチン、ホフは庭という意味。

凄い人、人である。民族衣装を着たお嬢さんが出迎えてくれる。

広い庭に大きく育った木があり、下には色とりどりの花が咲き乱れている。

 

 温室には花のコンテストようの花や、ムスカリ、チューリップ、他にも名前の知らない花が綺麗にレイアウトされている。

 このような綺麗な公園では、時間がたつのも忘れてしまいそう。何時までも居りたいと思うが、集合時間が迫ってきたので、集合場所へ。

雨がサぁーと天然シャワーの如く降ってきたが、すぐに止む。

バルボコジューム(水仙の原種)

チューリップ畑で

 最後の観光はフランツローゼンのチューリップ畑。

色んな種類居のチューリップが咲いている。初めて見るのもあるが、日本に球根を買って持ち帰ることが出来ないのが残念である。

外国の人は花を見て、好きなのを注文している。

☆4日目

 アムステルダムからオランダ最古の街マーストリヒトまで行く日であるが、途中トーンの町に立ち寄る。

凄い渋滞に巻き込まれ、普通なら一時間で行く所を3時間もかかってしまった。途中の景色は長閑な田園風景で、目を楽しませてくれる。

 トーンの町は修道女の純潔をあらわすためのステッフ修道院がある。白い町ともいわれ、992年にアンスフィールド伯が作った町で、小さな白い家には花篭や、果物籠のリースの飾りを玄関につけている。花も八重桜、海裳、山吹など日本にもなじみの多い花が盛りと咲いている。

 マーストリヒトでは地獄門、市壁、聖母教会などを見学。市壁は中世がそのまま残った所で、石垣に黄色い花が咲き、広い公園にはマロニエが芽吹き、素敵な所でした。歩いていると、家の窓のようなものが見え、それが中世のトイレで、用を足すと川に流れるようになっていたとか。

マーストリヒトの城砦跡

 マーストリヒトはオランダの最南端に位置し、ドイツ、ベルギーの国境に近いリンブルフ州の州都で、紀元前50年にローマ人がマース川の渡し場を築いた事から発展した街である。

☆5日目

 渓谷と緑のルクセンブルクへ移動である。ルクセンブルクへ行くにはベルギー領へ一旦入って行く事になる。EUの関係でパスポートを見せる必要は無いが、なんだかあっけない感じがした。

 途中リエージュという所でベルギーの7大傑作という洗礼盤を聖ばる照るミー教会で見、14世紀様式のモダール城、世界で一番小さな町デュルビュに立ち寄り、ここで昼食を取る。本当に小さな町で十分も歩けば町を一周する事が出来る。

 道は非常によく新緑が美しく、何時国境を超えたかわからない。

☆6日目

ルクセンブルク・アドルフ橋

 ルクセンブルクは神奈川県と同じ大きさの国だが、EUの中核都市として、又金融の都市として成り立っている。

 アドルフ端から見る景色は絵になる美しさで絶景である。この橋はペトリッス渓谷にかかる高さ46メートルで旧市街と新市街を結んでいる。

 憲法広場、ノートルダム寺院、官庁街などを見てボックの砲台を見に行く。中に入ると岩を刳り貫いて造ったのか岩が剥き出しで、そこに大砲が今も置かれている。昔のヨーロッパの国取り合戦の後が偲ばれる。

 

 

ボックの砲台

 ミューズ川沿いに走りベルギーに戻る。小雨模様で肌寒い天気である。気温は11度だと言う、寒い筈である。

しかし川沿いに景色は新緑が雨に濡れ、霧に包まれたようで柔らかく目に映り、すばらしい景色である。

 ミューズ川とアルデンヌ地方へと移動し、ブイヨン城は石を刳り貫き、当時の拷問に使った道具などが展示されている。 

ヴェーブ城は五本の尖塔が立ちおとぎ話に出てくるようなお城である。城内にはモンモランシー夫人の部屋に十八世紀の家具やタペストリーが飾られ、又ここから見るけし子も絶景である。

 アルデンヌ地方は古城が多く、ミューズ川と共にディナンまで続く。

 夕方5時頃にディナン郊外のホテルに着く。

☆7日目

ホテルの裏の森の赤樫の新芽

 朝ホテルの裏の森に散歩に出る。赤樫の新芽、その他の樹木も新芽が一斉に芽吹き、とてもいい森林浴が出来た。小道にはスミレの花などが咲き、鹿の鳴き声も聞こえてくる。郊外のホテルならばこそである。

 

 

 今日はベルギーの首都ブリュッセルに向かうのだが、ミューズ川のボーとクルーズが入っている。川沿には古城がたくさん建ち並び、川岸を散歩する人などがボートから見える。『ミューズ川の真珠』といわれるくらい景色はいい。

 今も城主様が住んでいるアンヌボワ城の庭園は、イギリス式、フランス式、イタリア式などの庭園が広大なお城の庭に作られ、それらを歩いて楽しむ事が出来る。

 ナポレオンゆかりの古戦場からワーテールローの平原を見るが、フランスのほうを向いているライオンの像まであがってみるが、今は静かは平原だ。

 6時ごろブリュッセルに着き、いよいよ明日はブリュッセルの観光が始まる。

 

☆8日目

 ブリュセルもNATOの本部がある国際都市で、特にEUの本部もあり約7500人の職員が働いているという。その内の5000人が殆どが通訳だそうだ。

 グランパレスでは500年前からの重厚な市庁舎、300年前のギルドハウスなどを見る。

又スペインの栄光を凝縮したブラバン公の館は正面に豪華な塔が建ち当時の栄光が偲ばれる。この中には世界各地から送られてきた小便小僧の人形が飾られている。

 ルイーズ通りは100年前からの店舗つき住宅で日本では『目の玉が飛び出すほど高い』と表現するがここでは『目の玉が頭を飛び出す』というそうで、高級商店街。とても洒落た店が並び、カフェが並びアーケードの高さが非常に高く明るい。この商店街で遠目には紺の無地に見えるようなネクタイを買った。絵柄は自転車である。

ルイーズ通りのレストランのレイアウト、全て食材で飾られている

 ビール博物館ではビールの試飲も出来るが、何故ベルギーがビールで有名になったかの説明を受ける。水が非常に悪く、そのままでは飲めないため、ビールにし、フィルターで濾す事で飲めるようになったのが始まりとか。

 午後からフリータイムになったので、ぶらぶら歩いていると、地元の高校生に呼び止められブリュセルの印象をインタビューされる。やはり地元の人と話す機会が出来るという事は楽しい事である。最後に皆で記念写真をとって送ってあげた。

 

☆9日目

 ブリュセルからメッヘレン、アントワープ、リール、ゲントそして水の都ブッルージュへと移動する。

 メッヘレンは人口8万人の小さな町だがベルギーの司祭がいる所で、ブリュセルから北に27キロの所にあり、ブリュセルの通勤圏として、又カリヨンの生産地として有名な所。

 リールではかっての貿易港として栄えたというが、今はその面影も無い。ここでジンメルの塔を見たのだが、この塔の時計は100年刻みの時計で今世紀最大の発明といわれている。中心に時計があり、その外周を12時と6時のところが地球のような玉があり、ほかは丸い中に針だけが動いている円盤が時刻どうりに配置されている。

 アントワープではルーベンスの家を見、部屋の皮を細工した壁を見、絹織物を見た。ルーベンスは画家としても有名だが、スペイン政府の高級官僚でもあった。

ゲントのギルドハウス

 

ミカエル橋から見た運河のグラスグレイ

 

 ゲントは非常に教会の多い町で、1614年に作られた一番大きなカリヨンを見る。

これは広場に置かれ、説明を書いた土台の上に鎮座してい。

☆10日目

 今日は1日ブルージュの市内観光である。

 最初に見たのがヤン・アイクの像で、彼は「神秘の子羊」の赤を解明したことで有名な人物である。今では金を混ぜたのではないかと分かっている事だが、当時としては大変な発見であった。

 オペラ座、マルクト広場、レース屋さん、ブルグ広場、ここに市庁舎がある。他に外からだがグルーニング美術館、ノートルダム寺院を見る。

 レース屋では実際にレースを作るところを実演して見せてくれる。私は細い絹のテープ状ににレースで模様にしたスカーフを1枚買う。

 

 絵になるような美しい街を一通り見てから、今度は角度を変え運河からまた街を見ることになる。

 この船の操縦士はフランス語、英語、日本語と順々に説明してくれるが、何処かで詰まると説明が出来なくなるのではないかと想像しておかしかった。

運河を巡っていると珍しい家がある。2階部分まで石造りだが、3,4階は木造で出来ていた。

運河巡り

 水辺まで木の枝が垂れ下がったり、美しい緑が目を楽しませてくれる。

 昼食後ブルージュ郊外のダムの町まで外輪船に乗って行く。川風が非常に気持ちよく、両岸のポプラの芽吹きの美しい事。

 ダムの町は小さな町で、それでも旧市街と、新市街に別れている。歩いて市庁舎やダム教会を見てまわる。

 

☆11日目

 今日は終日自由行動の日である。小さな街なのと、昨日歩いて外を回っているので、今日は中に入って楽しむ事にする。

 グルーニング美術館に行き、ファン・アイクの「ファンデルタール聖母」、メルリンクの「ウルスラ聖遺物箱」を見た。

 ブランギン博物館(レース博物館)でアンティークレースを見る。よくこのような細かいレースが出来たものと驚く。色は変色しているが出来た当時はさぞや綺麗であっただろう。

 入口に花王石鹸のマークになったという看板が掛かっているグレートフーズ博物館に行く。此処は15世紀の公爵の館で、ビールのホップで財を為し、また窓から運河が見えるので、運河を通る船から税も徴収した。

 街のシンボルの鐘楼に登る。13世紀の建物で、高さが80メートル、366段の階段を昇るとブルージュの街が360度パノラマで見ることが出来る。

 昼食は広場に戻り、レストランお勧めの魚介のシチュウ、有名な海老コロッケ、ムール貝などを食べる。

 街をさん散策しながら、「せっかく来たんだからベルギーワッフルを食べようよ」とワッフルを食べる。さすがに美味しい!!

 夕食は皆さんと一緒に『DEN BRAAMBERG』という3本のフォークのレストランで、今が旬のホワイトアスパラの卵、パセリクリームソース添え、小牛の香味野菜煮込み添え、デザートはイチゴムースにホウズキが出た。ホウズキはこれで3度目だが、黄色くて酸味があり美味しい。これも今が旬の食材だそうだ。

 

☆12日目

 早いものでもうこの旅も終わり。

オランダでは驟雨に見舞われることも多かったが、中頃からは天気にも恵まれ、半袖で丁度良い快適な旅が出来た。

 ブルージュからビュリュッセルまで約1時間半の道のりだが、新緑が美しくこの地方独特の家並みが現れ、綺麗に手入れされた庭が目を楽しませてくれる。

ブリュージュに近づくにつれ渋滞と空気も汚くなる。

 空港に着いてハプニングが待っていた。手配会社のミスでポーターがいない。ポーターを探すがいなく、結局自分達で荷物を運ぶ事になった。そうなると面白いもので夫々の人間性がよく見える。

 空港でベルギーフランをドルに再交換しようと並んでいるのだが、中々職員が早くしてくれない。飛行機の時間も迫ってきている。アナウンスされているので私もエゴ剥き出しに係官に「Hurry up]と3度も叫んでしまった。滑り込みセーフで飛び乗ルことが出来た。ベルギーからロンドン経由で日本に向けて出発した。

 ロンドンの空港で、免税の手続きも終らせ、紅茶などを買い、連休で帰国便はがらがらに空いていたので、貸しきり状態で日本に向かう事が出来た。

 

☆13日目

 バルト海上空で夕日の沈むのを暫らく見る。刻一刻雲の変わるのを見て楽しむ。

眠れぬまま朝を迎えると、高度11.900メートル、11時頃ハバロスク上空だ、まだ高い山には雪が残っている。どんどん南下するに従い、雪も無くなり、その代わりに今度は不毛のシベリア大陸が見えてくる。

 予定通り11時間35分の飛行が終わり、13時35分に成田に着いた。

 

 

ベルギーの街角のレストランの看板

 

 オランダ、ベルギー、ルクセンブルクの3国を称してベネルクス3国という。、夫々が個性を持ちながら隣国として似通った文化を共有し、風景にも大きな変化も無く自然に融合しているように感じた。

 

トップに戻る 自己紹介
花物語 旅物語