北軽井沢

 

 急に決まった北軽井沢行き。

 9月のいつかの日、電話で友人とストレスが溜まると、ぼやきあっていた。誰に対してストレスが溜まるか?これは過日、日経新聞が「誰に一番ストレスを感じるか?」と、アンケートを取ると主婦の多くが『夫』とあった。例外にもれず私たちもである。

そこで二人の会話が北軽井沢行きとなったのである。

 私「それなら浅間山の噴火でも見に行こうか?」

 友人「行く、行く、勿論行くわよ。」

で即決。ホテルに電話をし予約を入れた。

 できるだけ安くしたい、そこでJRにナイスミディのチケットは今でもあるのかと、聞くと、9月いっぱいという。当初は10月5、6、7日の予定だった。友人の予定が変わり、9月28、29、30日に予定変更。そこでナイスミディを使うことになった。

ナイスミディ、2泊3日の乗り放題のチケット。長野に行ったり、東京駅で降りたり充分に利用した。

 

☆9月27日 0日目

 

 朝プール(JR芦屋駅前)に行く時は曇天だったのが、大雨になる。

プールの帰りにナイスミディのチケットを購入のため、JR芦屋のみどりの窓口へ。

名古屋から中央本線に乗り換えの積りが、軽井沢に午後二時に着きたいというと、東京経由になるとのこと。あさまで行くことになる。

チケットを購入し、明日の時間を約束し、「台風が来たね、浅間山が見えるかしら?」といって明日を待つ。

 

☆9月28日 1日目 曇

 

 私は8時20分に家を出た、何か忘れ物があるような気がしてタクシーの中で荷物を調べると口紅がない。そこで家まで戻ってもらい取りに帰る、早々にドジである。でも早く気がついてよかった。

 8時40分に約束していた改札口で出会い、チケットを渡す。ナイスミディで行けることになってラッキーと、いいながら改札口でチケットをヒラヒラさせながらホームへ。ナイスミディはスルーできないので駅員に見せて改札を通ることになる。

 新大阪に着き、ひかりに乗り込みいざ東京へ。乗り換え時間15分だが十分である。あさまに乗り込むと一時間少々で軽井沢に着く。

昼時なのであさまで駅弁を買うことにし、久しぶりにの『峠の釜飯』を買って食する。中々美味である。心も浮き浮きしているからなお更である。「すごい開放感ね」と、ご満悦の二人。

新幹線の中でも二人でよく話をしたので、隣のビジネスマン「よく喋る女達だなぁー」と、呆れて座席を変わっちゃった。この時間指定だ空席が目立っていた。

H夫人とは夏中電話で話していたが、会うのは久しぶり。

 1時40分に軽井沢の駅に着くと、ものすごく様変わりしている。洒落た駅舎になり、昔のひなびた雰囲気と変わっているのに驚いた。

駅前の公園もきれい、リスでも居りそうである。

送迎バスが2時10分なので新しく出来たナイキ、トイランドなどのアウトレットの店を覗く。

 送迎バスには4人の乗客、もうシーズンオフになっているがホテルまでは40分とちっと遠い。せめて20分の所ならもう少し客の入りもよいのだが。

何故私がこのように思うかというと、夫の勤める会社の子会社のホテルで、連結決算の足を引っ張っているホテルだから。

 車窓の風景は私たちが住む辺りと変わらない、六甲山系とも同じ。しかし六甲は標高800メートルあまりだが、ホテルの名前どおり標高は1100メートルある。

ホテルは北軽井沢1130という。きれいなホテルである。元はリゾートマンションとして建設されたので、全室浅間山に向いて建てられ、小さいがキッチンもある。

 部屋は最上階の8階、曇空のため空と山頂の区別がつきにくいが噴煙があがっているのが見える。「今晩噴火して欲しい!!!」と、不埒なことをいいながら笑っていた。窓が汚れているのは火山灰に雨が降ったからだと、「火山灰は大変です」といわれ私たちの無責任さを指摘される。

 夕食が済み、露天風呂へ。

 夜はもっと冷えこんだ記憶があるのだが、今晩は蒸し暑い。前より部屋が狭いということもあるが、やはり台風の影響だろう。台風状況をテレビで見ながら、明日の予定を考える。予定無しの旅だから、行き当たりばったりである。

候補としてバスが出ているなら草津へ、もうシーズンオフなら長野の善光寺へと決めて眠りにつく。

 

☆9月29日 雨 2日目

 

 フロントで近隣を廻る半日観光のバスがあるか聞くと、やはりシーズンオフとウイークデーのためないということ。そこで10時の送迎バスで軽井沢に出る。

送迎バスのドラーバーさんがいろいろ話してくれ、今話題の“温泉の元”について教えてくれた。白骨温泉のお湯は98度で薄めないと入れない、また温泉を煮詰めて濃度を高くしたのが“温泉の元”である。草津の湯は硫黄温泉である、と。

道筋の紅葉の始まった木は、『ミズキの木』といい、こけしの材料になり、紅葉が一番に始まる細い樹木。

 軽井沢からまたヒラヒラとチケットを駅員に見せながら長野へ向かう。

長野に着き、タクシーに乗るかバスに乗るかと言っていたが、バスが来ていたのでそれに乗り込む。バスに乗ると街の雰囲気が分かるのでいい。

昼時だったので駅前で貰ったチラシの蕎麦屋に行く。長野だから蕎麦、店は驚くほどたくさんの招き猫のコレクション。しかし山門の通りから少し外れているので、駅前でチラシを配っていたのだろう。一人前の分量が多く少し残したが、出された蕎麦羊羹というものをはじめて食べた。あっさりとした甘味で美味しかった。

 善光寺は『牛に引かれて善光寺参り』といわれるだけあって、仁王象も立つ立派な山門である。山門をくぐると修復中の門がありそこを通り過ごすと寺である。

簡単にお参りをして、東山魁夷さんの美術館に向かう。残念ながら今日は休館日。善光寺参りの人たちが月曜、火曜日が多いので水曜日が休館日だそうだ。

 またバスに乗り長野駅に向かうが、なんとバス代が100円である。これは驚きであった。長野の街も門前町の落ち着いたいい街である。

 軽井沢に戻り、タクシーで旧軽通りに行ってもらう。雨で人通りが少ないのでそのままタクシーでゆっくりと、ショウ司祭記念館のところでUターンしてもと来た道を帰る。中山道時代のはたごもそのまっま。ソフトクリームやさんも懐かしい。今日は食べなかったけれど。雨で人通りが少ない、殆どいないから通りを走ってもらうことができた。有名人の別荘地も案内してもらう。

軽井沢のタクシーは観光ガイドも兼ねているらしく、説明をしてもらいながら見る。

美味しいパン屋さんがあるというのでそこに案内して貰い、夕食のパンを買う。簡単な夕食になった。時間が夕食には早すぎ、ホテルの夕食を予約していなかったため。本当はもう少し時間がかかると思っていたが、美術館が休館のため時間が中途半端になった。だが美味しいというだけあって、本当に美味しいサンドウッチだった。

旧軽からは草軽鉄道の跡を舗装した道路“白糸ハイランド”を走る。ここの山は国有地だそうだ。途中に旧三笠ホテル、白糸の滝があるが、友人は「雨の中降りてまで見なくていいわ。」と言うことでホテルまで直行した。昨日とは反対方向でホテルに戻ったことになる。特産のはなまめの枯葉が目立つ。

 二人とももう少し起きていようといいながら、9時半頃には瞼が開かず寝てしまった。

 

☆9月30日 晴 3日目

 

 台風一過の青空、といいたいがまだ曇っている。霧雨のような雨も降っているが屋上に上がると浅間山がぼんやりと見える。台風が来ていなければ秋空にくっきりと浅間山が見えたのだろう。

 軽井沢から東京に向かう。東京駅で帰りの指定を取り、東京駅前に出来た新しいショッピングセンターOAZOに行く。おのぼりさんである。丸善が4階まで占めたビル。東京は暑く、滞在時間30分あまり。

 1時半頃の新幹線で帰る。

 

 今回は何も予定らしきものが無く、ゆっくりと骨休めの軽井沢。シャカリキに観光もせず、寝に行ったような旅。これもまた良しであった。

屋上から見た浅間山

 

 

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