<有明>(端唄)
♪ 有明の 灯す油は 菜種なり 蝶が焦がれて 逢いに来る
もとを ただせば 深い仲 死ぬる覚悟で 来たわいな
* ハア 是非とも是非とも *
♪ 気安めか だます心か 知らねども 今朝の別れに しみじみと
辛抱せよとの 一言が たより無き身の 力草
* ハア 是非とも是非とも *
♪ 今朝も 羽織の綻びを 私(わし)に 縫えとは 気が知れぬ
嫌な私に 縫わすより 好いたあの娘(こ)に 頼まんせ
* ハア 是非とも是非とも *
<解説>
菜の花が種となり油に変わっていっても 蝶は恋人のように 美しい
花の昔を 懐かしがって 香りを慕ってくるという内容が しっとりと
唄われている。
大正の初めに 一時衰えていた流行が復活し ♪ハア 是非とも是非ともの
囃子言葉が付き 多くの替唄が出来た。
”有明”というのは 古語に言う夜明けまで付けておく 行灯
”有明行灯”の事を言っている。
2003.6.1UP
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