<薄墨>(端唄・うたざわ)
♪ 薄墨に 書く玉章(たまずさ)の 思いして
雁鳴き渡る 宵闇に 月影ならで 主さんに
焦がれて 愚痴な畳算 思い回して ままならぬ
早く苦界を そろかしく
<解説>
しっとりした曲調で 治伊坊が 苦界に沈む女性の 愛しい男に寄せる 想いを 手紙の文に仕立て上げた。
玉章 :(たまずさ)手紙
愚痴 : 言っても仕方がない事を言って嘆く
畳算 : 煙管(キセル)を畳に落とし、落とした所から畳の編み目を 縁まで数え 丁・半で吉凶・待ち人を占う
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